FXのスワップポイントで収入を得るということを聞いたことがありますでしょうか?
聞いたことはあるけど、実際に詳しくはわからない人も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、以下の悩みを解決できるように、徹底的に解説します。
- FXのスワップポイントとは
- 月10万円稼げるって本当?どのくらい資金が必要?
- 具体的には何をすればよいの?
- 投資なのでリスクは無いの?
本記事を執筆した筆者(カウぼ~い)は海外FXで1億円を稼ぎ、その利益でトルコリラ円と南アフリカドル円のスワップ投資をしています。
月の収入は155万円で、一日あたり5万円を超えるスワップポイント収入があります。
結論から言うと、いま現在資金がなくても月10万円の無限貯金箱を作ることは誰でも可能です。
本記事を最後まで読むことで、スワップ投資の始め方やそのリスクまで全て理解できるようになっています
また、最後にスワップポイント運用における戦略・おすすめFX業者もご紹介していますので、最後まで一読してみてください。
スワップ投資はレバレッジさえ管理していれば、誰でもできる簡単な投資方法です。リスクに注意しながら、完全放置ではなく運用していくと安全ですよ!
- 5か月で10万円から1.2億円達成
- ダウ理論でのスイングトレードが得意
- 海外FXの他にもいろいろな投資で分散中
- 米国株、日本株は高配当が中心
- Xアカウントはこちら→カウぼ〜い
FXにおけるスワップポイントとは?
FXに馴染みのない人からすると、スワップポイントが何かわかりませんよね。そこで本記事の最初にFXにおけるスワップポイントの解説をします。
投資する国との金利差を調整するお金
スワップポイントとは各国の法定通貨間における「金利差」を調整するためのお金です。スワップポイントの金額は各国の政策金利や為替価格を基準にFX業者が独自に設定しています。
日本の金利が0%でアメリカの金利が5%の場合、基本的には5%のスワップが付くイメージを持つと良いです。
ドル円をロング(購入) | ドル円を売却(ショート) |
---|---|
スワップポイントが貰える | スワップポイントを払う |
通貨ペアによってはスワップポイントは貰うだけでなく、払うこともあることも理解しなければいけません。本記事では、スワップポイントだけで稼ぐことを解説しているので、記載する通貨ペアはスワップポイントが貰えるパターンで紹介しています。
スワップ付与は翌日に持ち越すことで発生
スワップポイントが貰えるタイミングは基本的にはどの業者も翌日に持ち越すことで発生します。
持ち越すタイミング(時間帯)はFX業者によって異なるので、利用するFX業者で確認をしましょう。
本記事の最後におすすめのFX業者を紹介していますので、「おすすめの国内FX業者(税金対応別に高スワップランキング)」でも確認できます。
FX業者によって異なる
スワップポイントはFX業者が独自に設定しており、毎日異なります。
ずっと高スワップが貰えるかと思いきや、急に減るなんてことはよくあります。ですので、1年間を通じて、自身が投資する通貨ペアで最も高スワップポイントが貰えるFX業者を選定すると良いでしょう。
・スワップポイントはFX業者によって異なる
・スワップポイントは毎日変動する
・通貨ペアによって有利なFX業者が存在する
高スワップポイントが貰えるFX業者に関しても本記事中「おすすめの国内FX業者(税金対応別に高スワップランキング)」で解説しています。
0円の日もあれば、5倍デーもある
基本的に毎日貰えるスワップポイントですが、0円の日もあれば5倍になる日もあります。
これは連休中にFXが稼働していないことに対する調整で、GWなどの大型連休にもなると10日を超えるスワップポイントが貰えることもあります。
いつ5倍デーになるのですか?
例えばヒロセ通商のLION FXでは、LION FXスワップポイントカレンダーにて確認することができます。各業者同様に公開しているので、自身が使ってる業者を確認しましょう。
月10万円稼ぐのに必要な原資金
スワップポイントだけで月10万円を稼ぐには、どのくらいの軍資金が必要なのでしょうか。
リスク度外視で結論から言うと、
16.6万円でトルコリラ円(TRY/JPY)を83.3万通貨購入で達成
たった17万円弱で月10万円!?そんな美味しい話があるの?と思う方は正しい感覚を持っています。
FXはレバレッジをかけることで、自分の持っている金額以上に購入することができるので、上記に記載した金額はそのMAXのケースになります。以下のシミュレーションの結果が16.6万円です。
レバレッジについては以下に簡単に解説します。
色々なスワップ運用法はありますが、カウぼ~いは安全に投資をする場合のレバレッジは1~3倍としています。3倍以上を超えるレバレッジは投資ではなくギャンブルです。
レバレッジコントロールを制するものがスワップ投資を制すると言っても過言ではありません。
レバレッジや通貨ペアによって必要な証拠金は異なる
レバレッジや通貨ペアによって月10万円を稼ぐための軍資金は異なります。
例えばドル円の場合のスワップポイントはおよそ1万通貨あたり170円です。月10万円を稼ぐためには約20万通貨必要となります。
ドル円を例に簡単に表にしてみましたので、参考にしてみてください。
レバレッジ | 必要証拠金 |
1倍 | 20万通貨×150円=3,000万円 |
2倍 | 20万通貨×150円/2=1,500万円 |
3倍 | 20万通貨×150円/3=750万円 |
10万円稼ぐのに必要な原資金(通貨ペア別)
月10万円稼ぐためにレバレッジ次第で必要な軍資金が変わりますが、通貨ペアによっても大きく変わります。
投資する対象が高金利通貨であればあるほど、必要な軍資金は下がります。しかしながら、高金利であるのにはリスクもあるので注意が必要です。
スワップポイント運用のリスクに関しては、「スワップポイントで月10万円稼ぐためのリスク」を熟読してください。リスクを読まずに始めるには危険すぎますので、必ず読んでください。
レバレッジ3倍で運用した場合、月10万円稼ぐために必要な軍資金
通貨ペア | 必要証拠金 |
ドル円ロング(レート150円) | 約750万円 |
ユーロ円ロング(レート160円) | 約1,070万円 |
ポンド円ロング(レート190円) | 約920万円 |
豪ドル円ロング(レート95円) | 約866万円 |
ニュージーランド円ロング(レート90円) | 約751万円 |
トルコリラ円ロング(レート5円) | 約139万円 |
メキシコペソ円ロング(レート9円) | 約385万円 |
南アフリカランド円ロング(レート8円) | 約556万円 |
高金利通貨が人気な理由は、必要な証拠金が少なくて済む点とリターンの大きさからとも言われています。
FXで高スワップポイントが獲得できるおすすめ通貨ペア
ここではスワップポイントで稼ぐために人気のおすすめ通貨ペアをご紹介します。
・1万通貨あたりの各通貨のスワップポイント
・各通貨の特徴
以上2つの観点から解説しますので、どの通貨ペアにするか検討の参考にしてみてください。
高金利通貨御三家(TRY・MXN・ZAR)
スワップポイント運用で最も人気のある高金利通貨国は主にトルコリラ・メキシコ・南アフリカです。
高金利通貨の特徴は
- 発展途上国である
- インフレ率が高く、政治的な不安定のリスクがある
- 金利が高い
トルコリラ円(TRY/JPY)
- 政策金利は30~50%と非常に高い
- 周辺諸国(イスラエル・シリア)などの政治的不安が大きい
- 長い間、インフレに悩まされておりトルコリラ安が続いている
トルコリラ円の現在の価格は4.7円であり、1万通貨を購入する場合のスワップは30円~50円程度です。
価格が底値圏であると過去、何度も人気になった通貨ですがここ20年の間は底をつけたことがありません。いろいろなブログで「底値圏だから今後はトルコリラ円は上昇する!」という文言に騙された人は数知れず。
トルコリラ円に投資をする場合、為替差損とスワップ益で勝てるかどうかの判断が重要です。
メキシコペソ円(MXN/JPY)
- メキシコの政策金利は10~15%
- アメリカや中南米の経済状況が為替に影響されやすい
- 近年は安定しており、メキシコペソ高が続いている
メキシコペソ円の現在の価格は9円程度であり、1万通貨を購入する場合のスワップは20円~25円です。
2020年頃からずっと円安基調にあり、SNS上でも人気の高金利通貨です。
2020年にメキシコペソ円に投資をしていた人は貰ったスワップだけで元本を回収できているかもしれませんね。
南アフリカドル(ZAR/JPY)
- 南アフリカの政策金利は8~10%
- ダイヤモンドや金など鉱物資源が多く、資源価格に為替が影響されやすい
- アフリカの中でも経済成長率が高く、人口ボーナスを受けるとも言われている
南アフリカドル円の現在の価格は8円前後であり、1万通貨を購入する場合のスワップは16円~20円です。
南アフリカドルは長期的なトレンドは円高ですが、メキシコペソ円同様に2020年を底に近年は円安が続いています。
南アフリカは今後、経済発展により南アフリカドル高が期待されており長期投資としては美味しい通貨かもしれません。
資源国通貨(AUD・NZD)
次に紹介するのは資源を多く保有している国であるオーストラリアと畜産業と観光業がメインのニュージーランドです。
2つの国は地政学リスクもほとんど同じで、似たような兄弟のような国です。
- 資源・農作物価格に影響を受けやすい
- 中国の経済状況にも影響を受けやすい
- 数十年のトレンドは50円から100円のレンジ
オーストラリアドル円(AUD/JPY)
- オーストラリアの政策金利は4~5%
- 取引量が多く価格変動は少なめ
- 資源価格に左右されやすく、中国との取引が多いので中国経済と連動しやすい
オーストラリアドル円の現在の価格は100円前後であり、1万通貨を購入する場合のスワップは120円~140円です。
オーストラリアドルの特徴は50年間の間の長期スパンで見ても、50円~100円のレンジを形成しており、今後もそのレンジ内で動く可能性が高いという点です。
現在価格はレンジ上限のため、今から購入するには少しリスクが高いかもしれません。
また資源価格との連動も強く、リスクオフとなり経済低迷期に入ると、売られやすい通貨です。
ニュージーランドドル円(NZD/JPY)
- ニュージーランドの政策金利は4~5%
- 観光業がメインで豪州からの収入だけで40%にのぼる
- オーストラリアドルと同じ動きをしやすい
ニュージーランドドル円の現在の価格は90円前後であり、1万通貨を購入する場合のスワップは130円~160円です。
オーストラリアドルよりも政策金利が高く、資源国通貨の中では豪州よりもスワップが美味しい通貨。
ニュージーランドは、豪州と異なり資源はあまりなく、酪農業が主要輸出産業であり、全輸出の3割弱を酪農製品が占めています。
為替の動きは豪州と全く同じ動きをしており、数十年スパンで見ると40円~100円のレンジを形成しています。
主要通貨(USD・EUR・GBP)
最後に紹介をする国は、主要先進国であるアメリカ・EU・イギリスの3国です。
どの通貨も取引量が多く、情報も入りやすいので取引をしやすい通貨です、
- 先進国であり株価や金利影響が大きい
- 近年(2009年~)は円安トレンドが続く
- 政策金利は常に高いわけではない。
ドル円(USD/JPY)
- アメリカの政策金利は5%程度
- GDP世界一位の国で、有事のドル買いと言われる
- 近年はインフレを退治するために高金利へシフト中
ドル円の現在の価格は150円前後であり、1万通貨を購入する場合のスワップは170円~200円です。
言わずと知れた世界のリーダーアメリカ様の通貨です。全ての通貨の中心であり、日本円に限らずドル高傾向にあります。
近年はインフレ率が高く政策金利を引き上げていますが、今後は引き下げが予想されています。
金利だけでドル買いが起きているわけではない点には注意が必要です。
ユーロ円(EUR/JPY)
- ヨーロッパの複数加盟国の共通通貨で金利はおよそ4%~5%
- EUの中でもドイツ・フランス経済に強く為替は影響される
- 近年は円安傾向にある
ユーロ円の現在の価格は160円前後であり、1万通貨を購入する場合のスワップは170円~200円です。
ドルに次ぐ世界第二位の流通量を誇る通貨で、ユーロドルの取引は世界で最も取引されている通貨ペアです。
ユーロの特徴は複数国の連合であるため、1つの国の影響を受けやすい点です。以前は、イギリスのEU脱退やギリシャの経済破綻などで、ユーロ安を引き起こした経緯があります。
ユーロ円に投資をする場合は、このような下落時にまとめて購入するのもありかもしれません。
ポンド円(GBP/JPY)
- イギリスの政策金利は5%程度
- 世界第四位の取引流通量のある通貨
- 値動きは先進国の中でも激しく、殺人通貨とも呼ばれている
ポンド円の現在の価格は190円前後であり、1万通貨を購入する場合のスワップは230円~250円です。
ポンドはドルの前の基軸通貨であり、今でも人気の通貨です。イギリスは北海油田を保有しており、ほかの国よりも原油価格に左右されやすい特徴があります。
スワップ目的でポンドを触るのはボラリティの高さからおすすめはしませんが、もし投資する場合はほかの通貨よりもレバレッジを下げる必要がある点は認識しましょう。
組み合わせは日本円(JPY)以外も数多くある
ここまでご紹介した通貨ペアは全て日本円(JPY)との組み合わせですが、金利差さえあればスワップ運用は可能です。そのため、組み合わせは数十種類以上に上り、日本円以外の選択肢も投資対象にすることでチャンスを拾いやすくなります。
日本円以外でスワップが貰えるおすすめ通貨ペア
通貨ペア | 売買スタイル | スワップ/1Lot |
EUR/USD | ショート | 19円 |
USD/CHF | ロング | 30円 |
GBP/CHF | ロング | 61円 |
AUD/CHF | ロング | 16円 |
NZD/CHF | ロング | 21円 |
EUR/TRY | ショート | 365円 |
EUR/ZAR | ショート | 38円 |
USD/TRY | ショート | 29円 |
このように、通貨ペアによっては買い(ロング)でスワップが貰えるペアもあれば、売り(ショート)でスワップが貰えるペアもあります。
そのため、日本円以外に目を向けてみることもおすすめです。
スワップポイントで月10万円稼ぐためのリスク
スワップ投資は安全で投資をすれば必ず儲かる!という幻想をいただいている人は間違いです。レバレッジを掛ける以上、相場以上のリスクが介在する点はしっかりと把握しておきましょう。
ここでは、スワップポイントで月10万円稼ぐことによりリスクを解説します。
①スワップポイント以上に為替差損でマイナスになる
上記の画像は底値だと言われ続け、50年以上ずっと下落をしているトルコリラ円のチャートです。
このように投資した金額よりも下落するリスクがあります。
トルコに限らず、高金利通貨は同様の傾向があり、その原因は高インフレとなります。
実質金利=インフレ率ー政策金利
つまり、トルコ円の場合は政策金利が50%でスワップポイントに魅力があっても、インフレ率が100%の場合、50%で目減りする可能性があるということです。(日本のインフレが0%の場合)
トルコリラ円に投資をする場合は、為替が動かない期間にどれだけスワップを溜めることができるのか?という戦略をとる必要があります。
②政策金利によってスワップポイントは大きく変わる
政策金利は常に一定ではありません。インフレ率が高くなると、そのインフレを抑えるために金利を上げるため、インフレ率と密接な関係があります。
スワップポイントは政策金利で決まっているため、投資する対象国が今後も高金利である保証はどこにも無いのです。
③スワップポイントを溜めるには時間が掛かる
スワップポイントは毎日貰えますが、元本を回収するには時間が掛かります。その間に為替が急落してしまうと、元本回収をする前に大損するリスクがあります。
トルコリラや、メキシコペソ・南アフリカドルなどに投資する場合はできる限り底値で購入し、購入価格を割ってしまうまでの時間を稼ぐことが肝要とも言えます。
現在のトルコリラ円の場合は、レバレッジ3倍運用であればおよそ1年~1年半で必要証拠金分のスワップが貰えます。この期間の間、買値よりも大きく下がらなければ勝ち。
④スプレッドが広がるリスク
スプレッドとは買値と売値の差のことを指します。いわゆるFXにおける取引手数料のことです。
特にリーマンショックやコロナショックなど相場の急変時にはスプレッドが広がる傾向があり、FX業者によって大きくことなります。
個人的にはサクソバンクだけは避けたい業者です。
トルコリラ/円急落時の各社スプレッドを徹底調査! ローソク足が欠損している例も!?| ザイFX!
ザイFXの調べでもサクソバンクは120銭ものスプレッドを一瞬で広げています。100万通貨保有していれば120万円も評価価値が下がることになります。
このようにスプレッドが広がることでロスカットされるリスクがあり、スワップ運用においてレバレッジの最大は3倍と推奨している大きな理由です。
FXにおけるスワップポイント運用のメリット
株式投資の配当は高くても5%程度ですが、スワップ運用における利回りは10%を軽く超えることができる魅力ある投資方法です。
リスクはあるものの、なぜスワップ運用が人気なのかを探ります。
①株式配当を遥かに超える利回り
株式投資の配当は日本株の場合、高くても5%程度です。しかしながら、スワップ運用の場合はレバレッジ1倍でも10%を超える利回りとなるケースもあります。
またレバレッジをかけることにより、さらに利回りを高くすることもできるので、同じ軍資金で運用した際の投資効率が高い点が挙げられます。
高配当株式投資 | スワップ運用 |
---|---|
年利5%程度 | レバレッジ次第で年利100%もあり得る |
②毎日スワップポイントが貰えるので、複利が活かしやすい
株式投資の場合は多くても年12回配当です。しかしながら、スワップ運用の場合はほぼ毎日スワップが貰えます。
毎日貰えるスワップを再投資に回すことで複利効果が高くなり、長期で運用した際の運用実績に大きな差が生まれます。
③少額からでも始めることができる
FXのスワップ投資はFX業者によっては1通貨あたりからでも投資が可能です。
1通貨ということは10円以下で買える通貨もあり、ほぼ全員が気軽に始めることができます。
FX業者によって最低購入通貨量は異なりますので、詳しくは「おすすめの国内FX業者(税金対応別に高スワップランキング)」を参考にしてください。
最低購入通貨量が低い業者を選ぶと、複利運用がしやすいメリットがあります。
④為替差益(値上がり益)も狙える
基本的に高金利通貨は長期的には下がる傾向にありますが、上昇する局面も当然あります。
メキシコペソ円を100万円原資で2020年4.5円の時にレバレッジ3倍投資した場合、毎日1,400円程度スワップが貰え差益も350万円くらい発生します。
原資金100万円が3年間で差益350万円+スワップ153万円となり、5倍の運用益となる。こんな魅力のある投資がスワップ運用です。
FXスワップポイント運用の注意点
最後に、スワップ運用をする場合の注意点や見ておきたいポイントを2つご紹介します。
円(JPY)を中心とした運用はドル円とドルストレートで影響を受ける
世界の基軸通貨であるドル以外の組み合わせはすべて合成通貨と呼ばれています。
例えば、トルコリラ円の場合はドル円×ドルトルコリラのレートで構成されており、どちらかの相場が動くことでトルコリラ円の動きが決まります。
ドル円は100円から160円まで円安になっているのに、トルコリラ円が上昇しない理由はドルトルコリラがそれ以上に上昇しているためです。
合成通貨の考え方は以下の記事を参考にしてください。
税金の取り扱いが業者によって異なる
基本的に国内FX業者を利用する場合の利益は雑所得にカウントされます(開業していない場合)。
スワップポイントで稼いだ利益から「経費」「各種控除」を差し引き、課税前所得に「20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)」の税率をかけたものが納める税金額となります。
ただし、スワップ益に関しては、取り扱い方法が異なり以下の2パターンになります。
・決済をすることでスワップ益に課税される
・決済をしなくてもスワップ益に課税される
この2つのパターンはFX業者によって異なるので、詳しくはおすすめの国内FX業者(税金対応別に高スワップランキング)」を参考にしてください。
以上、ここまでがスワップ運用における基礎知識となります。
おすすめのスワップポイント運用戦略
ここからは、スワップ運用に関してカウぼ~い流の運用戦略について解説していきます。
Xでも事前に知りたいことをインプットしていただいていたので、これからスワップ運用をする人は参考にしてください。
①運用目的を明確にしておく
あなたの運用目的はどちらですか?
長期的な資産運用 | 生活の足しにしたい |
---|---|
スワップは引き出さず、複利運用 最低でも10年は運用したい | スワップを引きだして生活の足しに 長期投資よりは今の生活のために |
長期運用の場合は、レバレッジを3倍程度にしてある程度攻めるスタンスを取ることができます。レバレッジをかけて複利運用をすることで、どんどん資産は増加していくでしょう。
一方で、年金の代わりなどで生活の足しにしたい場合は、元本割れのリスクはあまりとりたくありません。その場合はレバレッジは1.5倍~2倍にするなど、より安全な運用が求められます。
②通貨分散を行う
ひとつの通貨に投資することはリスクを高めることに繋がります。投資の言葉に「卵はひとつのかごに盛るな」という格言があります。
最低でも3種類の通貨ペアに分散することで、下落リスクを軽減することができます。
この場合通貨ペアの相関性に注意してください。
良い通貨分散 | 悪い通貨分散 |
---|---|
トルコリラ円ロング ユーロドルショート スイスハンガリーショート | トルコリラ円ロング メキシコペソ円ロング 南アフリカドル円ロング |
悪い通貨分散ペアはすべて「日本円」が中心となっているので、実質的には分散できていないです。できれば地政学リスクも踏まえ、様々なペアにすることで分散効果が高まります。
とはいえ、悪い通貨ペアでも多少は分散できています。
③突発的な急落でまとまって購入する(もしくはドルコスト平均法を使う)
スワップ運用は長期投資が前提なので、高値掴みだけは避けたいところ。
上昇トレンドの最中に積み増しをするのではなく、急落したときにまとまって購入する方が、安全に投資ができる。
多くのスワップ投資家は急落時に手放すことが多いですが、大きな間違いです。
急落時に拾うことで、その後長期間にわたり時間を稼ぐことができるわけです。仮に同じ位置に戻ってきてもその期間の間のスワップがあるので損にはなりません。
ある程度、入金余力を常に確保しておくことがスワップ運用には必須です。
④FX業者を複数運用する
FX業者によってスワップの金額は変動します。1日あたり1.5倍くらい違うこともあるので、乗り換えできるように複数の運用をおすすめします。
口座開設には1週間くらい掛かることもあるので、いつでも使用できるように開設しておくことが良いです。
またFX業者によっては、トルコリラ円のスワップポイントは高いけど、メキシコペソ円のスワップポイントは低いなど得手不得手があることも複数持つことに有利に働きます。
⑤ロスカットレートを常に理解しておく
スワップ投資において一番大切なことは「ロスカットレート」を常に確認しておくことです。
例えば、100万円を軍資金にトルコリラ円(レート5円)を50万通貨保有した際のロスカットレートは1円下がった4円になります。
トルコリラ円が4円になると、軍資金は50万円まで減るため、証拠金50%に到達しロスカットされると言うルールです。
過去の為替推移をみて、〇〇ショックの最大下落幅は耐えれるロスカットレートを確認しておきましょう。
おすすめの国内FX業者(税金対応別に高スワップランキング)
最後に、おすすめの国内FX業者を税金の取り扱い別に高スワップランキング形式でご紹介します。
海外FXの場合はスプレッドが広く、スワップが少ない点、また税金区分が総合課税になるためおすすめしません。
決済しなければ税金がかからない業者
FX業者 | 受け取りで課税 | 決済で課税 | 最低購入Lot | 高スワップ度 |
---|---|---|---|---|
SBIFXトレード | 〇 | 1通貨 | ||
外為オンライン | 〇 | 1,000通貨 | ||
松井証券FX | 〇 | 1通貨 | ||
外為ドットコム | 〇 | 1,000通貨 | ||
みんなのFX | 〇 | 1,000通貨 | ||
LIGHT FX | 〇 | 1,000通貨 | ||
LION FX | 〇 | 1,000通貨 | ||
DMM FX | 〇 | 10,000通貨 |
数多くのFX業者があるので、迷うと思いますがおすすめのFX業者は以下3つです。
- みんなのFX:業界高水準のスワップで非課税枠で複利に回すことが可能!
- SBIFXトレード:貴重な1通貨購入が可能。スワップポイントは中程度!
- LIGHT FX:高スワップでスプレッドも低い!
いづれもキャンペーンを実施しており、すべて開設して条件を満たすと数十万円以上のキャッシュバックが貰えます。
個人的には「みんなのFX」は取り扱いペア数も多く、最低限開設しておくとよいと思います。
当サイトではアフィリエイトを利用しているサイト、していないサイトがありますが、忖度抜きに良いものだけを紹介しています。
めちゃくちゃ便利なのになー。クソアフィリエイターが多いこと多いこと。アフィリエイトがあるから人気になっている業者も多いので、気を付けてくださいね。
毎日のスワップに税金がかかる業者
FX業者 | スワップは自動で課税対象 | 最低購入Lot | 高スワップ度 |
---|---|---|---|
外為ex | 〇 | 1,000通貨 | |
サクソバンク証券 | 〇 | 1,000通貨 | |
FXダイレクトプラス | 〇 | 1,000通貨 | |
IG証券 | 〇 | 5,000通貨 |
毎日受け取るスワップが自動的に証拠金残高となり課税対象となるFX業者は外資企業が多いです。
外資のFX業者は日本企業よりも使いづらいのですが、日本企業よりも圧倒的な高スワップで人気を博しています。
この中でも唯一おすすめする業者はIG証券です。
サクソバンクはスプレッドを広げることで有名で過去何度も事例があるため、お勧めしません。
ドル円、トルコリラ円、メキシコペソ円の業者別スワップ比較表
スワップポイントは日々変動するので、本来は1年間の平均で見るべきですが、現時点のスワップ付与額をランキング形式でご紹介します。
FX業者 | ドル円 | トルコリラ円 | メキシコペソ円 |
---|---|---|---|
みんなのFX | 265円 | 36.1円 | 26円 |
LIGHT FX | 265円 | 36.1円 | 26円 |
LION FX | 170円 | 36円 | 26.5円 |
IG証券 | 219円 | 56円 | 26円 |
外為ドットコム | 265円 | 36円 | 26円 |
サクソバンク証券 | 179円 | 62円 | 22.7円 |
松井証券 | 248円 | 43円 | 25円 |
外為ex(GMO) | 243円 | 36.1円 | 26円 |
SBIFXトレード | 234円 | 36円 | 26円 |
外為オンライン | 185円 | 取り扱いなし | 取り扱いなし |
DMM FX | 240円 | 取り扱いなし | 27円 |
セントラル短資 | 230円 | 3円 | 26円 |
基本的にはどのFX業者を使っても(ただしサクソバンクは除く)問題ありませんので、自分の買いたい通貨ペアでスワップポイントが高く使いやすい口座が良いでしょう。
FX業者を選ぶ時のポイント
・スワップポイントが高い
・税金区分で使いやすい方法
・スプレッドが狭い(急に広がらない)
・UIが見やすく使いやすい
・入出金が早い
個人的には、「みんなのFX」「SBIFXトレード」「LIGHTFX」「DMMFX」「IG証券」このあたりは優秀で口座を開いていても損はないかと思います。
スワップポイントで投資をする時のよくある質問
本記事を執筆するのにあたり、エックスにて事前に質問を募集しておりました。
よくある質問として、以下に回答しますので参考にしてくださいませ!
- なぜレバレッジは3倍を上限にしているのでしょうか?
-
メキシコペソ円を例にしてみると過去に1日10%程度の下落が複数回あります
10%だから大したことないと思うかもしれませんが、これはレバレッジ1倍の場合です。レバレッジ5倍の場合は投資している資金の50%を1日で失います。
相場の10%変動はレバレッジ5倍でロスカットになる水準で、身動きが取れなくなります。
そのため、年に1回あるかないかの暴落にも耐えるレバレッジで運用しないと、必ずロストカットをする日を迎えることになります。
また3倍以下で運用していた場合、急落時にも多少は買い付ける余力もありますので、3倍を上限目途としています。
- 含み益がスワップ何ヵ月分になったら利確すると言ったような基準はありますか?
-
出口戦略は、投資をする前にどのように運用するか事前に決めておくと良いです。本記事中「おすすめのスワップポイント運用戦略」でも解説した通り、スワップ運用における目的によって、利確するレートは異なります。
私の場合は数十年後の年金を作る(不労所得)を目的としているので、スワップを利確はせずに、ひたすら複利で回していきます。
ですが、高金利通貨の場合はリスクが大きいので、まずは3倍から開始した運用をスワップによってレバレッジ2倍まで下げるように放置します。
- 急に為替レートが下がった場合、売却すべきでしょうか?
-
これはナンセンスかと思います。デイトレードや短期トレード・裁量トレードであれば別ですが、スワップ運用は長期投資の一種です。
急落時はむしろ、入金をしてチャンスと捉えるくらい余裕をもって運用しましょう。
極端な話ですが、レバレッジ1倍で運用しているとロストカットはありません。
「高値で買い、安値で売る」なんて悲劇な出来事は避けたいところです。
まとめ:スワップポイントだけで月10万円にはリスク管理と軍資金が必要
ここまでお読みくださりありがとうございます。
スワップ運用は長期で運用するため、必ずリーマンショックのような出来事が発生します。
そのような場合においても焦らず余裕を以て対処できるように、あらかじめ下落時の対応もルール化すると良いですね。
また、月10万円のスワップポイントを得るには、通貨ペアによって異なりますが、レバレッジ3倍運用でおよそ150万円~1,000万円必要です。
これから、スワップ運用を始めたい!と思う人も是非リスクをしっかりと理解した上でチャレンジしてみましょう!夢の貯金箱は目の前ですよ!
コメント