FXに限らず、株式投資やコモディティ投資すべてにおいて、ファンダメンタル分析が必要と言われることがあります。ですが、本記事の結論から言うと、FXにおいてファンダメンタル分析は必要ないと断言します。
ファンダメンタルが重要という人はFXの世界で常勝することは難しく、実際にカウぼ~いもファンダメンタル分析はほどんとしていません。
本記事を最後まで読むことで、なぜファンダメンタルが不要なのか?という理由がわかり、何を勉強すれば勝てるようになるかがわかります。
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そもそもファンダメンタル分析って何?
そもそも株式やFXのような相場を分析する場合は大きく分けて2つあります。
「ファンダメンタル分析」と「テクニカル分析」です。
その違いをまずは理解することが脱初心者の最初の壁となります。
ファンダメンタル分析とは
ファンダメンタル分析とは、投資しようとしている国の政治や銀行の政策金利・経済状況(GDPや物価、貿易収支etc)、戦争や災害、世界全体の株式市場などFXに影響を与えるであろう要因によって為替レートの分析を行う分析手法です。
もっと簡単に言うと、投資先の国が無くなるような大災害などが起きると、その投資先の通貨は安くなります。このような世の中の動きによって通貨価値が変わることを分析しよう!というのがファンダメンタル分析です。
また、世の中の動きを可視化することができる「指標」はファンダメンタル分析に多大な影響を与えます。
- 各国の政策金利発表(特にFOMCは重要)
- 米国雇用統計(毎月第一週金曜日)
- 米国ISM製造業景況指数
他にも数多くの指標や発表はありますが、なんといっても米国の動きは世界に大きな影響を与えるので、ほかのどの国よりも重要度が高いです。
テクニカル分析との違い
ファンダメンタル分析と双璧をなすテクニカル分析との違いをサクッと見てみましょう。
ファンダメンタル分析 | テクニカル分析 |
---|---|
【経済指標で分析】 各国の経済状況や政策金利に注目 | チャートの形で分析 過去のチャートの値動きに注目 |
テクニカル分析に関しては数多くの手法がありますので、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
ファンダメンタル分析が必要ない5つの理由
さて、本記事の主題である「ファンダメンタル分析は必要ない!」について語っていきたいと思います。
カウぼ~いは10年以上FXをしていますが、ファンダメンタル分析をしたことがほとんどありません。
ですが、相場の中でもしっかり勝てています。はっきり言って、ファンダメンタルを学ぶならテクニカルを学ぶべきが持論です。
そんな持論でファンダメンタル分析が不要な理由は以下の5つです。
それぞれの理由を解説していきます。
①ファンダメンタル要素はチャート上に現れる
1つめの理由は「チャート上にすべて織り込まれている」からです。
各国の金利差や政治政策・経済状況は、一般市民よりも早いタイミングでチャートに兆候として表れます。
わざわざ各国の情報を調べなくてもチャートを見れば分かるってことはダウ理論の提唱者チャールズ・ダウ氏も言っています。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
②先入観を持ちすぎて冷静にトレードできない
2つめの理由は「先入観がトレードの邪魔をする」です。
具体例を挙げてみましょう。
2024年4月ドル円は急速に円安に進み、ドル売り介入が入るだろうと、色々なニュースが出ている。さすがに155円で介入くるだろう!とショートをした結果、160円まで円安が進んだ。
このように、飛び交うニュースなどから、為替介入が来ると先入観が邪魔をして、冷静にチャートを見れていないことで損をしてしまうパターンです。
ファンダメンタル分析は不必要に情報が多く、確固たる自信につながらないことが多いです。
③ファンダメンタル分析ではエントリーポイントがわからない
3つめは「いつ買えばいいのか?いつ利確すればいいのか?いつ損切りすればいいのか?」はわからない点です。
これは説明不要ですよね。
ニュースを見てるだけで、何円でロングする。何円で利確する。といった明確なポイントはファンダメンタル分析ではできないからです。
④なぜ負けたのか、理由が説明できない
4つめは「トレードの失敗を次に活かせれない」です。
テクニカル分析であれば、なぜ負けてしまったのか?エントリーが早かったのは〇〇のせいだ。など色々な角度で分析することができます。
一方でファンダメンタル分析では一切、負けた理由はわかりません。
トレードスキルの向上がファンダメンタル分析では難しいのです。
⑤ファンダメンタル分析の内容とチャートが乖離するケースがある
最後は「ファンダメンタルと値動きが乖離することがある」点です。
こんな経験ないですか?
日本の金利が上がったから、円高に進むだろう!進むに違いない!
ドル円をショート!
えーーー。なんで円安に進むのーーー!?
相場格言に「噂で買って事実で売る」という言葉があります。
株式でもFXでもそうですが、米国指標が悪かったのにドル買いに進むなんてことはよくあります。
ファンダメンタル分析では、リアルタイムの値動きについていけないのです。
ファンダメンタル分析は不要だが、外部環境は理解すべき
では、ファンダメンタル分析は完全に排除してよいか?というと、それはNOです。
なぜならば、数年レベルの長期トレンドにおいてファンダメンタル分析がそのベースとなっているからです。
投資する国の状況だけは理解する
2012年頃から急速に進んだ円安は日米の金利差であると良く言われます。
このように長い時間軸で見る場合はファンダメンタルを無視することはできず、大きなトレンドを作る要因となっているわけです。
しかしながら、実際は数年レベルの目線で取引をしているFXトレーダーはいません。
ですので、もっと短い時間軸の場合はあくまでファンダメンタルは参考程度で十分というわけです。
まとめ:ファンダメンタル分析を学ぶくらいなら、テクニカルを学べ
ファンダメンタルは不要である最もな理由は「チャートにすべて織り込んでいる」からに尽きます。
つまり、ファンダメンタルを学ぶくらいならチャートの値動きをしっかり学べば勝手にファンダメンタルも理解することにつながります。
もし、各国の経済状況や指標の捉え方を知りたいという方は、これ一冊だけ読めばよいかと思いますので参考にどうぞ。
ファンダメンタル分析を学ぶならこれ一冊だけでよい
この本を買うくらいなら、テクニカルの本を買った方がよいと思いますが、手元に1冊ファンダメンタル分析の書籍を置いておくなら、これです。
おおよそは網羅できている内容かと思いますよ!
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